Home > お寺のこと > | 時事のこと > お布施の金額は明示すべきか??

お布施の金額は明示すべきか??

大手流通のイオンが「葬儀サービス」を展開するにあたり、寺院への「お布施」の目安も提示し、全日本仏教会から批判的意見が出ている、、というニュースがあります。ご参照 → こちら

これはまあ、お寺側からすれば、戸松事務局長さんがおっしゃるように、

「布施をどう考えていいか分からないという声があるのは承知している」としながらも、「布施は言われて出すものではなく、出す人が額などを決めるもので極めて宗教的な行為。価格を決めて商品のように扱うのはいかがなものか」

という見方に落ち着くトコロでしょうね。

多くの和尚さんもそうでしょうが、私も檀家さんから「お布施、いくらくらいさせてもらったら良いでしょうね?」と聞かれることはあります。
そんなときはもちろん、「お気持ちでけっこうです」と答えます。

これは建前でもあり、じつは本音でもあります。じっさい、おなじことをおつとめしている法要であっても、お布施の額はかなり開きがあります。お布施の額というのは、住職である私と、その檀家さんとの個別の関係に左右もされるもので、聞かれたときの答えも、その相手によって変わることがありえるわけです。
なのでその対話は、かなり信頼関係が試されるものになりますし、また、信頼関係がなければ突っ込んだ話しにはなりません。まあ、私もどこまでその信頼を結べているのか、、というのは心許ないですが(笑)

 
ここらへん、どうも一般論としては語れないトコロで。イオンの話しで何が問題になるのかというと、ここを一般論化してしまおうとする無謀さにあるのでしょうね。しかし、これは金額云々だけの問題ではなく、そこからいろいろ考えさせられるとてもいい機会であることは間違いないでしょう。
もし、「お布施、どれくらいしたらいいんだろう」とお思いになったら、やっぱりお寺にお聞きになった方がいいと思います。
で、「お気持ちで」と返されたら、「そうおっしゃらずに」と食い下がってみてください(笑)
そこから、個別の関係を築く第一歩になればとも思います。。

コメント:6

青龍寺和尚 2010年7月 4日 05:49

私は明示してしまいます。
特に葬儀の戒名は…院号付と院号無しで。
但し、戒名のみで、お布施は地域性に任せ、どうしても食い下がった場合のみ、そちらも明示する形を摂りますね。

tenjin95 2010年7月 4日 18:55

> 管理人様

トラバ、ありがとうございます。
まぁ、一般の方との「乖離」はあると思います。拙ブログでの議論がその一端かと存じます。ただ、そもそも我々は資本主義社会の考え方とも無関係な交換原理を採用しており、そのために、税金面での一般企業との違いもあると、拙僧は理解しています。しかし、そういう面も、一般の方には理解出来ないことでしょう。そして、我々は堂々と、「無理解は悪いことだ」と教えてあげる必要があると思います。

shosen 2010年7月 4日 22:42

青龍寺和尚さんありがとうございます
それはいわゆる院号料~位号料ということですね。
うちもそんな感じですね。聞かれなければ、うちから提示することはありませんが。
また、信士号では頂きませんが、そのあたり、うちの地域ではおそらく共通していると思います。

shosen 2010年7月 4日 23:10

tenjin95さんありがとうございます
じっさいのところ、お布施の金額について聞いてこられる方は稀なんで、私自身もこのあたりの「乖離」についてナカナカ実感し得ないのが正直なトコロです。
で、「お気持ちで良いんですよ」と答えると、それでOKなことが殆どなので余計なのかなぁ。向こうは納得されていないかも知れませんが(笑)
しかし、これからそういう場面に出会うことはたくさん出てくるでしょうし、具体的にどういう話しができるのか、まだまだ住職としては精進ですわ。

叢林@Net 2010年8月22日 21:28

>で、「お気持ちで」と返されたら、「そうおっしゃらずに」と食い下がってみてください(笑)そこから、個別の関係を築く第一歩になればとも思います。。

あ、この視点って結構大事かもしれませんね。
ありがとうございました。

shosen 2010年8月22日 22:18

叢林@Netさんありがとうございます
いや、個人的にはできれば食い下がらずにいて欲しいところですね(笑)

トラックバック:0

この記事へのトラックバックURL
http://softera.jp/mt/mt-tb.cgi/597
このリストは、次の記事を参照しています
お布施の金額は明示すべきか?? from てらブログ

Home > お寺のこと > | 時事のこと > お布施の金額は明示すべきか??

Return to page top