宗派で違う食事の唱えごと
- 仏教のこと
- 2010年6月27日 15:42

昨日いただいた「阿じろ」さんの箸袋には、食事前の唱えごとが印刷されてありました。
これは「五観の偈(ごかんのげ)」と言って、禅宗では定番のものです。ふつうの方でも、たとえば大本山永平寺や總持寺の中で食事をなさったら、これをお唱えされる機会があります。
で、これはおそらく臨済宗の唱え方だと思うのですが、じつは曹洞宗と少しばかり違うのですよね。
「五観」ですので、五つの誓いがあるのですが、1と2と4はいっしょ。3と5が違いますね。って言っても、漢文の読み下しの違い程度なもので、意味自体は変わらないと思います。
中で興味深いのは3つめの違いです。
写真のものでは
「心を防ぎ、過貪等を離るるを宗とす」(しんのふせぎ、とがとんとうをはなるるをしゅうとす)
ですが、私たち曹洞宗では
「心を防ぎ、過を離るることは貪等を宗とす」(しんのふせぎ、とがをはなるることはとんとうをしゅうとす)
と読んでいます。
意味としてはどちらも、食事をするときには、邪な心や誤った行いを離れるために、貪りの心を起こさないようにしなければならない、、といったところでしょうか。
そこからすると、曹洞宗の読み方より、臨済宗の読み方のほうが、意味として通りやすいような気も。
いやいや、私ちゃんと判ってないだけかもしれませんが(笑)
こういう微妙な宗派の違いってホントおもしろいな、、と思ったできごとでした。
ちなみにこの「五観の偈」 曹洞宗だと道元禅師の著である『赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)』という食事作法の書物にあるのですが、臨済宗だとどうなのかな。もっと言うと、それ以前のオリジナルがあるのかな。。