ヒロシマを描くマンガ
さてヒロシマの日でございます。
昨日、原爆投下が正しいことだったという世論が、アメリカでは6割を超えている、、というニュースを目にしました。いや、こんなに高いとは思いもよりませんでしたね。
こういうことを考えるとき、私はなんとなく「正しいか正しくないか」よりも、「善か悪か」と思ってしまいます。ちょっとニュアンス変わってしまうかな。。
しかし、戦争がもたらす全体像は、もっと複雑なはず。早々に結論づけて思考停止し、他を排除してしまっては、かえって平和への前進も滞るかも。「何が正しいか。または何が善なのか」を考えてみることもたいせつなのでしょう。
さてさて、ヒロシマといえば、マンガ家こうの史代さんです。これは、『この世界の片隅に』という3巻ものです。
前にも『夕凪の街 桜の国』という作品をご紹介したことがありますが、こちらも原爆前後の広島周辺を舞台にした物語です。おなじく、重い現実を淡々としたタッチで、とぼけたおかしみも交えながら描いておられます。
作者はあとがきで、「戦時の生活がだらだら続く様子を描く事にし、、幾つも転がっていた筈の誰かの生の悲しみやきらめきを知ろうとした」と書いています。そのとおり、ほぼ初対面で結婚した、北条すずと周作と、そのまわりの人たちの笑いと涙が中心となっています。
2人の恋愛感情が軸になり、いろいろな人と、ここで別れたらもう2度と会えないかもしれん、、という切迫した気持ちが、戦時の高揚感と相まって真に迫りますね。
ここには「何が正しいか、何が善か」という答えはなく、ただ翻弄されつつも生き続ける人たちの姿だけがあります。
残された者が、お互い居場所を作りあい、新しい記憶を積んでいく。。そんな中で、何か見つかったりすることがあるのでしょうか。それとも、それもやはり「風に吹かれている」ものなのでしょうか。。
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