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ダークナイト

B001AQYQ1Mダークナイト 特別版 [DVD]
クリスチャン・ベール, マイケル・ケイン, ヒース・レジャー, ゲーリー・オールドマン, クリストファー・ノーラン
ワーナー・ホーム・ビデオ 2008-12-10

by G-Tools

ああー見ました! やっと見ました!!
なんだかみんな褒めている映画、『ダークナイト』を。

これはバットマンシリーズの最新作。陰謀うずまく架空の大都市ゴッサム・シティを舞台に、悪と正義の戦いを描きます。
以下、ネタバレもありますのでご了承を。。


主人公のバットマンは、大富豪の変装した裏の姿。言わば、「民間」の立場で悪を追い詰めているわけです。ところがこれは諸刃の剣で、バットマンが敵をやっつけるたびに、復讐として警官や無実の人たちが殺されていく。市民のために戦っているのに、逆に市民を恐怖させるジレンマに陥ってしまうわけです。
敵のボスであるジョーカーは一見狂気の男ですが、バットマンが立つその危うい位置をうまく利用して追い詰めていきます。バットマンを差し出せば殺人を止める、、と叫び、市民とバットマンをうまく切り離していきます。

そこで登場するのがハービー・デント地方検事。彼は正義感あふれる熱血野郎で脅しにけっして屈しません。
自分と違って、表街道を堂々と歩く彼こそが真にゴッサムを救う男だと信じたバットマンは、ハービーと結託しジョーカーを罠にはめようとします。
ところが、ジョーカーの方が圧倒的に上。まんまとハービーを手中に収めたジョーカーの次の野望は。。

 
スティーヴン・キングがこの映画を高く評価しているようですが、これはわかる感じです。
この映画で語られる、「絶望に襲われた善人が、いかに容易に悪に染まってしまうか」というテーマがそそるのでしょう。1度目見たときは、たんにジョーカーの醜悪さだけが目立って見えていたのですが、2度目を見直すうちに、彼の言いたいことも聞こえてきた気もしました。
もちろん、犯罪を認めるわけではありません。しかし、この人間の弱点を知り尽くしたジョーカーの振る舞いは、たんに凶悪というだけでなく、震えを起こさせる迫力に満ちています。

表だって正義の味方になれないバットマン。操るメカはすごいけど、意外と(?)格闘戦はそんなに強くないですね。なんかコンプレックスを感じているだろうところも、かえって魅力に写るなあ。
真っ黒のジョーカーと、(のちに転落しますが)真っ白のハービー、そしてその間を埋めるバットマンの三角関係的な立ち位置もスリリングです。それに加えて特筆すべきは、クライマックスのフェリーシーンで大勢の人を救ったのが、派手な主人公たちではなく無名の市民と囚人であったことが感動を呼びますね。うまい作りだなぁ。

 
アクションだけが突出するわけではなく、重いテーマをずるずる引きずるわけではない。その2つを殺すことなく、テンポのバランスがうまく取られた傑作だと思いました。
ジョーカー役のヒース・レジャー。もう亡くなってしまったのですが、抑えた演技から吹き出る狂気がたしかにすごい。ジャック・ニコルソンのよりも人気高いのかな。私は甲乙つけがたいなぁ。。

 
それと、、ジョーカーに捕らえられたハービーとレイチェルのうち、バットマンがなぜハービーを助けたのか疑問に思っていたのですが、これはジョーカーが、監禁している場所をわざと逆に教えたのですね!
「Yahoo!知恵袋」に書いてありました(笑)

コメント:8

青龍寺和尚 2009年2月18日 06:07

おお…ご覧に成られましたか。
私はオンタイムで見ましたが…

ほう、スティーヴン・キングがこの映画を高く評価しているのですか…
知りませなんだが、何だか判る気がしますね。

ヒース・レジャー…是非ともアカデミー助演男優賞をと願います。

shosen 2009年2月18日 15:14

青龍寺和尚さんありがとうございます
おお~、劇場でご鑑賞でしたか! それは迫力あったでしょうね!

キングは2008年の映画ベスト1に、この映画を挙げているようです。
ヒース・レジャー、助演賞取って欲しいですね。で、誰が代理で受け取るのか、、も興味あったりします。

ちゃま 2009年2月20日 19:59

おぉ~!
これは映画館で見たかったのですが、見に行けず、レンタルしなければと思いながらズルズルと今日まで来てしまったわけです。
ん~、ちゃまも人間の優柔不断さを絵に描いたような人生を送っていますな…。
(たいそうな…)

そうですか。ストーリー全て読みました。
僕にとっては前もってあらすじを知った上で見るほうが理解が深まって好きですね。shosenさんありがとうございます。

早速レンタルしたいと思います!
なにせ我が家には今年からホームシアター大画面5.1chが出来たんですから!
えへ。

shosen 2009年2月20日 22:56

おぉ~!
ちゃまさんもこういうのイケるクチなのね!
それはうれしいっすねー。
『ビギンズ』は見てますか?
その続編だから、まあ雰囲気は引っ張ってますね。また見てわからないことあったら聞いてください(偉そう-笑)

それと5.1chは聞き捨てならないな!
先を越されたって感じです。どこのメーカーか、またこそっと教えてください。

pico 2009年2月23日 01:53

こんばんは~。
これ見終わったあとは痺れて動けなくなって、
映画全体にみえるあまりの気迫に涙がぽろぽろとまらなくなりました。
稀に映画が映画以上の勢いというか、気を放つことがあって、
この映画はまさにそういう映画だったように感じました。
なにかが宿ってるような気がしてならないのですよ。不思議です。

ヒース!
アカデミー賞は、助演でなく主演でとってほしいくらいです。

shosen 2009年2月23日 21:29

picoさんありがとうございます
原作アメコミファンには少しばかり不評の連作ですが、こういう雰囲気がお好きなひと(私も-笑)にはたまらん映画ですよね。
うまく言えませんが、いい演技を、さらに切り取って凝縮した濃い作品だと思います。

「おくりびと」に隠れちゃいましたが、ヒース、順当に選ばれましたね。
主演賞に匹敵する助演賞ってたくさんあるのだろう、、と思いますが、これもまさしくそうですね。
悪役が締まった映画はやっぱりいいです。

overQ 2009年2月23日 23:07

ヒース・レジャー、みごと助演賞でしたパチパチ♪

この作品は、基本的にロケなのが、〈映画〉としての見どころです。
ほかのヒーローものは、スパイダーマンでもスーパーマン・リターンズでも、CGで勝負してるし、バットマンも「ビギンズ」では、そうだったんですが、今回はロケ。
実写をメインにしたのが、映像を作る側からは、すごい冒険でした。たぶん金銭面でもw

高層ビル…というより「摩天楼」は、映画の最初期から、重要な映画の舞台(メトロポリスとか)。
高みからの視点というのが、映像的に非常にインパクトがあるんです。高所恐怖症の人を怖がらせるような(あの病気は、摩天楼がもたらしたものですから)。
高所恐怖と、スピード感の恐怖が、映画の最初のインパクトだったんです。

ヒーローものは、「飛ぶ」ので、このムービーの視点をうまく表現できる…それで人気が出るのです。
より厳密には、スーパーマンは「飛ぶ」、スパイダーマンは「這う」、バットマンは「落ちる」ですが(笑)
この三者のちがいは、けっこう重要。
視覚的イメージが、それぞれのヒーローの制約となって、その性質を決めています。

でも、ダークナイトでは、やっぱりジョーカーの造型がすごい。
結局、何者かわからないまま。
裂けた口の秘密も、何が本当だか、(当人にも?)わからない。
都市の影から沸いて出た…とでも思うしかない存在。
市販のスーツを着てる…というのが、象徴的です。
誰でもあり、誰でもない、都市をただよう人々。
バットマンは、特注のスーパー兵器で戦うけど、ジョーカーは「市販」の武器(笑) ダイナマイトとか一般商品で、バットマンをやすやすとやっつけてしまう。学校で銃を乱射する少年のように、一般消費者であると同時に、悪の極致。

町全体を崩壊に導く…それ自体が目的…というようなところは、おそらくスティーヴン・キングの影響なんだと思います。監督のインタビューとかを丁寧にさぐると、きっとそういう証言が出てくるはず。
元のストーリーは、政治家の「ダークハーフ」が敵役となるような設定もあったと思われますが、書いてるうちにジョーカーが暴走したに違いないw

アカデミー賞を取ったのは、でも、ヒースじゃなくて、ジョーカーなんですね。
これは褒め言葉でもあり、彼の死の遠因でもあるかもしれないけれど。
最初から最後まで、メイクの下に彼は隠されている。だから、誰もヒース・レジャーの本当の顔を知らない。役者、というもの。じつはけっこう、印象の薄い人なんです。

思うんですが、バットマン役のクリスチャン・ベールも、意外と印象のうすい人じゃないでしょうか。
彼は、バットマン・シリーズの直前に「マシニスト」という映画の主演をしてて、その役では、アウシュビッツも真っ青なくらい、異常にやせこけてたんです。
バットマン・ビギンズのオーディションのため、二週間で太ったそうですが。。

だから、私はバットマンの役者が死んだというニュースを聴いたとき、クリスチャン・ベールが死んだと思った…無理な減量と増量のせいで(;・∀・)
「ダークナイト」では、バットマンとジョーカーは、自他ともが認める、相似の存在。
役柄だけでなく、ヒースとクリスチャン・ベールは、とてもよく似ていて、ヒースが死んだとき、「それは俺の役だよ」と思ったかもしれない。
こんなクリティカルな役者さんふたりを、ちゃんと使いこなした監督は、ほんとに壮絶な仕事だったのでは。。
次回作が楽しみでもあり、恐ろしくもあります。。


shosen 2009年2月24日 17:42

overQさんありがとうございます

なるほど、たしかに市長狙撃のシーンなんかロケで走り回ってますね。警察に化けた狙撃手たちが、無駄なくバラバラ逃げ回る動きが見ていてわかりやすかったです。

スーパーマン、スパイダーマン、バットマンの性質の違い、、そこまでは思い至りませんでした。
スーパーマンは地面と平行の直線で飛んで、バットマンは地面に直角に落ちていく感じでしょうか。ゴッサムシティは、上から落ちてくる図がよく似合うのかな。スパイダーマンだと、ちょうどその中間ですね。USJのスパイダーマンでも、最後の落ちるところが怖いですし(あ、ちょっと違いますか-笑)

ジョーカーですが、彼は頭脳犯であり、あまり格闘戦を主としないイメージがありましたが、ヒース・レジャーのはそれを良い意味で裏切ってくれています。たぶん、保守的(?)なファンの方にはそこが不評なのかな。
強い、、というより、嫌らしいヤツですよね。映画ではジョーカーの、作戦の成果のみが出てきて、そこに至る準備段階はすっ飛ばされているので、そう思うのかな。
当然のようにアカデミー賞を取りましたが、その後生きていってもご指摘の通り、ジョーカーではないヒース・レジャーを確立していくのは苦労の道のりであろうことは想像できます。

次もあるのですね!?

あったら劇場見に行きたいですね。

聞いたところでは、フィリップ・シーモア・ホフマンが「ペンギン」役をするとか??

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